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日展

2009/12/13 09:15
 今国立新美術館で開催中で、多くの観客で賑わっています。私は暫く見ていません。以前は日本画くらいは覗いてみていたのですが。なぜなら殆どの作品に個性も独創性も表現意欲も感じられないからです。
 あるのは「きれいなものを如何にきれいに描いて見せるか」の技術だけ。きれいなものをきれいに描けば、誰にでも判りやすいきれいな作品が出来るのは当たり前。それでは、絵というよりも壁掛け装飾デザインと呼ぶべきものではないかと私は思っています。
 もう100年も前に始まって既に古典的な考え方になっているはずの抽象絵画やシュールリアリズムの傾向すら、一切認めようとしない旧套墨守のあのような展覧会が、未だにこの国の代表的な展覧会として国立美術館の企画展示室を除く10室全部を使い6週間にわたって開催されていることは、国際的な視野から見ればこの国の美術界の後進性を明らかに示しているようで恥ずかしくさえ感じます。
 私はこのブログでもお分かりいただけるように、具象描写の絵画の価値も大いに認める者ですが、絵画は表現であるという現代美術の常識に与するものです。絵画は描きたいものを描きたいように描くことで、みずからの内なる感動を表現するものだと思っています。だとすればこの国を代表する展覧会なら、そこには多様な表現様式の作品があって良いはずで、アブストもシュールもあって良いはずですし、もっと先鋭的なコンテンポラリーアートの作品だってあっても良いはずです。
 日展の、特に洋画部門の作品は売り絵展であり、あるいは売るための看板の展覧会ではないかなと思います。そんな展覧会に国立美術館をほしいままに使わせている、この国の文化行政の無定見に腹が立ちます。
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